気になる収入!芸能ギャラ事情【マネージャー日記】

マネージャー目線で綴る
【マネージャー日記】シリーズ。

今回は気になる芸能の収入、
ギャラ事情について書いてみようと思います。

▼ 前回の記事はこちら ▼
芸能って怖いところ!?

➖一流の芸能人はリッチなイメージ。みんな高額なギャラをもらってるの?

バラエティ番組でも芸能人の方々のリッチで華やかな生活が紹介されたりしていて、高収入なイメージがありますよね。
一方で、新人・下積み時代の苦労話もあったりして売れなければ苦しい懐事情、と思ってらっしゃる方も多いと思います。

実際に名が売れたり、視聴率が取れる、物が売れる、となればギャランティーに反映され、マネージメント側もギャランティーの交渉がしやすくなっていきます
まだ知名度もスキルもないうちは、まずはどんどん実績を積んでいく成長過程、ということでギャランティーも安価になったり、予算が限られている比較的安価なギャランティーのものをやっていくということが多いです。

ただ、知名度がない、経験がないから安価なギャランティーのお仕事しかできない、という訳ではありません。
詳しくは後ほど書きたいと思います。

➖どんな仕事をするかで変わるギャラ事情

昔から役者は貧乏暇なし、と言われてきました。
例えば舞台に出演するとなると、公演期間中は他の仕事が一切入れられないですし、公演が始まる前には1ヶ月〜数ヶ月単位で稽古が入ってきます。当然、この期間も稽古が休みの日以外にほぼ仕事は入れられません。
稽古に1日行けばいくら、というギャラが発生する訳ではありませんので、1公演あたりいくら、というギャランティーのみの収入となります。

ドラマは数ヶ月単位で撮影し、映画も規模にもよりますが長期間に及ぶ撮影になるものも多いです。
いくら撮影期間が長くても、ドラマのギャランティーは1話いくら、映画も1本いくら、というギャランティーになります。

つまり役者一本でやればやるほど、年間を通して出演できるお仕事に限りがあり、なおかつ一年の大半を稽古をして過ごすことになります。また、休みには役者仲間や共演者が出演する作品を観劇に行ったり、気になる作品を勉強として片っ端から自腹で観に行ったりするので〝役者は貧乏暇なし〟と言われるわけです。

それに比べると、タレントやモデルのお仕事は稽古期間がありません
事前に衣装合わせをする「フィッティング」や事前のリハーサルをすることはありますが、長期間に及ぶ稽古のようなものはありません。

そうするとスケジュール的にはより多くのお仕事に入れることになります。
なので、タレントが副業をしたり、役者さんが舞台・ドラマ・映画の仕事の合間に単発的な仕事としてバラエティ番組に出たりすることもあるのです。

モデル・タレントの仕事が、会社員などほかに本業をもちながらできるのも、こうした撮影期間に関する事情があるからです。

➖きちんと収入を得られるようにするにはどうしたらいい?

今書いてきた通り、高額なギャランティーを得るには、知名度が何よりも大事になります。
では知名度がまだない時、どうしたら収入としてギャランティーを得られるか・・・

まずは拘束期間の長いものよりも単発の仕事をそれなりの本数やっていくということが大事です。
舞台に興味がある場合、チャレンジするのは大賛成!
演技力を身につけ、場数を踏み、経験値をあげていくには舞台はとても得られるものが多いと思います。
ただ、舞台だけで食べていける人はごく一部
かと言って単発のテレビ仕事となるとバラエティ番組が中心になりますが、これは知名度がないとなかなか出演が難しく、出演しても新人の場合は安価なギャランティーになります。

逆にTV-CMやチラシ、ポスターなど広告のお仕事は、新人にもチャンスがあります
まだどの企業さんも起用していないフレッシュな方を起用したい!という企業さんがあったり、一般人に近い方に出演してほしい、という広告も沢山あるからです。

そしてこの広告のお仕事は新人だからいくら、ベテランだといくら、と相場がある訳ではありません。
広告の規模やスポンサーの予算によってギャランティーが決まります。
弊社でも全くの未経験のモデルが、数十万〜百万単位のお仕事をして頂くこともあります。
もちろん数万円のものも沢山あります(弊社ではあまりにも安価なお仕事はお断りしております)が、拘束期間が短いので、舞台よりも沢山の本数に出演できる可能性があります。

舞台も映画もドラマも広告も、全てクリエイティブでどれもやりがいのある仕事です。
やりがいと収入を天秤にかけるわけではありませんが、芸能の仕事を一つの〝仕事〟と捉えると、やはり収入も大事な要素だと思います。
弊社では、今は広告の仕事を中心に活動して、定年したら小さな劇場でもいいからお金を気にせずに演劇をやるのが目標だ!という方もいます。
夢を与え、自身の夢(目標)も持てる、まさに夢のある仕事。
そう思いながら日々マネージメントしています。

 

goenjer

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