業界用語解説 ー 媒体篇 ー【マネージャー日記】

マネージャー目線で綴る
【マネージャー日記】シリーズ。

今回のマネージャー日記。
ちょっと路線を変えて、意外と知らない!?業界用語について書いてみようと思います。

▼ 前回の記事はこちら ▼
モデルタレントに欠かせない素質-前編-
モデルタレントに欠かせない素質-後編-

 

➖ おさえておきたい〝媒体〟とその目的について

業界用語と聞くと「ザギンでシースー!」と思われる方もいらっしゃいますが(年代がバレますね笑)
今回はもう少し真面目に「媒体」について。

業界では仕事の話をする上で必ず「媒体」という言葉が出てきます。
これは、どこに出演するのか、作品がどういった形で世に出るのかを言います。

映画や雑誌、TV-CMなど、、、、

今では当然WEBも含まれます。
この媒体、その種類によって大まかな目的があります。

 

トレンドを作る「雑誌」
雑誌はトレンドを先取りして紹介し、流行りのムーブメントを作っていく。
だから雑誌の作り手は流行に敏感で、常に時代の最先端に居る必要があります。

時代をあらわす「ドラマ」
ドラマはその時々で旬な俳優を起用し、社会情勢を反映させながら作っていく。
恋愛ドラマ1つとっても、昭和であれば王道、平成であれば胸キュン、令和は奥手。
時代を一番色濃く反映している媒体だと思います。

アイデア勝負の「TV]
TVは常にテレビマンのアイデア勝負!
いかに面白いものを作れるか。
まだTVがブラウン管だった頃から、テレビマンはアイデア勝負で視聴率を競ってきました。
今はコンプライアンスの問題等で制約も増え、より一層アイデアが必要な時代かもしれません。

寄り添いの「ラジオ」
ラジオはマスメディアに珍しく、視聴者(リスナー)との対話型。
ほとんどのマスメディアが一方通行であるのに対して、リスナーからのハガキを読み、リクエストのあった楽曲をかけ、
場合によっては悩み相談にのる。
時代が変わり、リスナーからのハガキはメールやインターネットのメッセージに形を変えましたが、
寄り添い型の姿勢は変わりません。

伝える「広告」
広告は企業からのメッセージ。
15秒30秒といった極めて短い時間、あるいはポスターという1枚の作品でどれだけメッセージを伝えられるか。
写真やキャッチコピー、BGM、フォント、その全てを駆使して全力でメッセージを伝える。
広告の醍醐味の1つだと思います。

表現の追求「映画」
映画はその脚本、撮影技術、音響、編集に至るまでその技術や手法を追求したり、役者の表現の追求であったりと、とにかく1つの作品に対して追求しながら作っていく。
「ALWAYS三丁目の夕日」や「GODZILLA-0.1」のVFXを手掛けた白組のように、映画や映像制作の様々なプロセスのうちの1つに特化した会社が、様々な作品でそのスキルを追求していたりすることもあります。

話題性の「WEB」
WEB広告はとにかく話題性重視。
TV-CMのように、興味がなくても自然と目に入る広告ではなく、わざわざ見てもらう、表示させてもらう必要のあるWEB広告は〝バズる〟ことを目的に作られるものも多いのです。

商品を売る「インフォマーシャル」
なじみのない方もいらっしゃいますが、地上波の深夜や、BC、CSでよく見かけるCMよりちょっと長くて、表示された電話番号に電話をすれば商品が買えるもの、と思ってもらえるとわかりやすいかも知れません。いわゆるTV通販です。
これをいくつ売りたい!という最も目的が明確でわかりやすい媒体かも知れません。

このように「媒体」1つとっても、実は奥深くて、
モデルやタレント、役者など表に出る「表方」も、作り手など「裏方」もどの媒体を主戦場とするのか、今回の仕事はどの媒体なのか、によって求められるものも(場合によっては働き方も)大きく変わっていきます。

業界って面白いな、と思っていただけたらぜひ!
あなたも業界人になってみませんか。
どんな媒体で活躍できるか、まずはご応募からお待ちしております!